ネパール


最上の肌触り。バクタプルの手織りカシミア。

一千年以上の歴史があると言われるカシミアが世界に注目されたのは、18世紀の西ヨーロッパへの輸出でした。これまでインドやネパールで親しまれてきた織物が、特にイギリスとフランスで大ブームを巻き起こしました。イギリス人はこの高価な素材をヨーロッパで育てようと試みましたが、温暖で豊かすぎる土地ではうまくいきませんでした。

寒暖差の激しい高山地帯に生息するカシミアヤギからのみ、カシミアを取ることができるからです。地上で最も厳しい環境で、しかも1頭からわずか150〜250gしか取れない希少さから、「繊維の宝石」と呼ばれます。

ネパールの首都カトマンズから車で1時間、バクタプルにあるカシミア工房。ネパール中のカシミア工房を巡った結果、辿り着いた特別な工房です。

バクタプルのカシミア工房

カシミアは極めてデリケートな素材です。ここでは染色、織りなどほとんどの工程を手作業で行います。仕上がりの厚さや柔らかさによって異なる織り機を使用し、1日に数メートルしか織ることができません。

バクタプルのカシミア工房
バクタプルのカシミア工房

ここで織られる100%のカシミアは、機械織りのニットが当たり前の現代においても、はっきりとした個性と存在感を示します。

バクタプルのカシミア工房
バクタプルのカシミア工房
バクタプルのカシミア工房
バクタプルのカシミア工房

このカシミアに触れると、想像以上の柔らかさに驚き、思わず二度三度と触ってしまうでしょう。

手織りカシミア生地
手織りカシミア生地