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チェコ
チェコの伝統的な織物産業の歴史を今に伝えるシルク工房が、首都プラハから西、電車で5時間の距離に位置するRýmařov(リーマジョフ)にあります。この地域はかつて、数多くの織物工場が集まるヨーロッパ有数の繊維産業の中心地であり、その繁栄ぶりから「Silesian Manchester(シレジアのマンチェスター)」と称されていました。



1890年に設立されたこちらの工房は、ネクタイをはじめとする複雑な紋様を織り出すジャカード、そして立体的な光沢が美しいブロケードでヨーロッパ中に知られることになります。二度の世界大戦や社会体制の変革といった激動の時代を経ながらも、彼らはこの伝統技術の火を消すことなく、一貫して守り発展させ続けてきました。その歴史は、単なる一企業の沿革に留まらず、チェコの織物産業そのものの歴史と深く結びついています。



長い歴史の中で、工房に保管された100年以上前のアーカイブデザインをネクタイ用生地に再現することは、意外なことに今回が初めての試みでした。彼らの職人魂が宿るデザインが緻密に再現されたシルク生地を、幸運にも素晴らしい出会いに恵まれTUNDRAで扱えることになりました。


