デザイン指示書を送ったら、次は色の確認です。
「失敗その2 ネクタイ製作4」までの工程で、縫製するという点で生地に問題がないことはわかっています。ただ、海外の工房から持ち帰った生地サンプル以外の色を使いたい場合は、実際に生地を新しくつくってみます。 海外の工房は、色が限定されていることが多いのです。
デザイン指示書を送ったら、次は色の確認です。
「失敗その2 ネクタイ製作4」までの工程で、縫製するという点で生地に問題がないことはわかっています。ただ、海外の工房から持ち帰った生地サンプル以外の色を使いたい場合は、実際に生地を新しくつくってみます。 海外の工房は、色が限定されていることが多いのです。
デザインが完成して、必要な生地のサイズが決まったら、次は発注です。 TUNDRAのネクタイ生地はすべて海外でつくっています。前々回に説明した、各国の工房を訪れた際に持ち帰ったサンプル生地を元に、発注書をつくります。
デザインが完成したら、そのデザインに仕上げるにはどんなサイズの生地をどのように裁断するかを、日本の業者さんと確認します。いわゆるパターンをおこすという作業ですね。 ネクタイの裁断を説明するのに最もわかりやすい例が、実は以前TUNDRAのトップページに使われていた写真です。
前回までの行程でサンプルをつくると、問題のある生地とない生地がはっきりするので、次はいよいよデザインです。
TUNDRAは「世界の伝統織物でつくる」と謳っているとおり、伝統織物の製法、デザイン(模様やパターン)を崩さずにネクタイにすることを重視しています。例えば、こちらで考えた新しいパターンや模様を、海外の工房にオーダーするようなことはありません。けど、だからといって工房にある生地をそのままネクタイにしてもバランスが良くないことがほとんどなので、ネクタイ用に模様やパターンのサイズを調整し、レイアウトし直す必要があります。
ネクタイの商品化を断念する理由は、生地縫製の問題だけではありません。 こちらの写真をご覧ください 。サンプル生地でつくっているのでつぎはぎになってしまってますが、悪くないですよね?これはカンボジアのシルク100%の生地で、オールハンドメイドです。
せっかく苦労して手に入れたお気に入りの生地でも、商品にできないこともあるっていう話を書こうと思います。 これが日本の縫製会社からあがってきた、エストニアのウール生地を使ったサンプルです。
TUNDRAのネクタイ製作の行程は、ざっくりこんな感じです。
1. 海外に行って工房と交渉
2. 持ち帰った生地でネクタイのサンプルをつくってみる
3. サンプルでOKが出た生地・模様で、ネクタイをデザイン
4. デザインしたネクタイそれぞれに必要な生地寸法を、ネクタイ縫製業者に相談
5. 4の情報を元に生地の製作指示書を作成し、各工房に見積もり・発注
6. 発注した生地を輸入、日本で縫製し、完成。
伝統織物を巡る旅も一段落したので、今日からはネクタイ製作、デザインなどについて書いていこうと思います。 日本に戻って最初にしたこと。それは、各国の工房からもらったり買ったりした大量の生地サンプルを見ながらの、日本のネクタイ業者との打ち合わせです。