リガの旧市街 ラトビア01-01

ラトビアという国に馴染みのある日本人は少ないと思います。

僕もそのひとりでしたが、伝統織物が豊富なバルト三国に徐々に興味を持つようになりました。 正直、東ヨーロッパの穏やかな国、くらいのイメージでしたが、実際にネクタイの生地をつくってくれる工房に行くことになって少しずつ調べると、かなりヘビーな歴史を持つ国であることがわかりました。

街全体が世界遺産になっているリガの旧市街ができたのは13世紀。けどその頃はまだラトビアという国はありません。ドイツに植民地支配を受け、その後もスウェーデンやポーランド、ロシアに700年もの間支配され、正式に独立したのは20世紀に入ってからです。(もう少し詳しく「TUNDRA – ラトビアページ」に書きました)

住んでいる国が植民地化されるとか、独立するとか、日本人の感覚として理解しづらいしとても特殊なことのように思いますが、伝統織物を通していくつかの国を巡っていると、ほとんどの国が経験していることだと気付かされます。しかもそれほど昔の話じゃない。日本も70年前まで戦争していましたし敗戦国ですけど、植民地化されたとか、独立したとかいう経験はないんですよね。

さて、ラトビアの首都リガの旧市街には数世紀前の多くの建物がそのまま残っているのに、新しいデパートやスーパーも入っていて(けど景観は壊れていない)、とてもコンパクトで生活しやすい街です。上記のような悲しい歴史を全く感じさせない、穏やかな雰囲気が心地いいです。それなりに人も多いのですが、歩いていても、お店の中も、うるさくしてはいけない法律があるかのように、とても静かで落ち着きます。あと、ヨーロッパの中では物価が安いのはやっぱり魅力的ですね。

ラトビア リガ 旧市街

ラトビア リガ 旧市街

ラトビア リガ 旧市街

ラトビア リガ 旧市街

ネクタイ専門店TUNDRA(ツンドラ)が投稿いたしました。

ネクタイ専門ブランドTUNDRA