ヨキピーの織物工房1 フィンランド02-04

極寒の1時間待機を経て、ようやく織物工房に到着。バスを降りた時点で何もないところでしたが、この工房はさらに森の奥にありました。

フィンランド ヨキピー 織物

フィンランド ヨキピー 織物

レンガ造りのこじんまりした建物の2階に通され、紅茶と菓子パンをご馳走になります。僕のやっているネクタイの説明をし、彼らがつくっている伝統織物、そしてこの工房の歴史を詳しく教えてもらいました。

創業者は現代表のティモさんのおじいさん。1920年、フィンランドが長きに渡るロシアから独立を果たした、わずか3年後のことでした。フィンランドのテキスタイルとして有名なマリメッコの創業が1951年であることを考えると、この工房の歴史を感じます。

しかもティモさんによると、今から数十年前、マリメッコ創業者アルミ・ラティアの兄弟(兄か弟か未確認)がこの工房で働いていたのだとか。 当時のフィンランドには織物工房としての技術がなく、エストニアやデンマークから機械を輸入し技術を勉強したそうです。そしてたどり着いたのが、現在も生産を続けるリネン・コットン織物。マリメッコのようなプリントテキスタイルではなく、白いリネンの経糸に染色した緯糸を織り込む、ざっくりした素材感が魅力の織物です。色使いはシンプルそのもので、まさに北欧デザインの源流。

フィンランド ヨキピー 織物

次回につづく。

ネクタイ専門店TUNDRA(ツンドラ)が投稿いたしました。

ネクタイ専門ブランドTUNDRA