フォーファーのタータン|スコットランド旅行記05

エディンバラから北へ約70キロ、フォーファーという街にあるStrathmore(ストラスモア)というタータン会社を訪ねました。フォーファーは人口14,000人の小さな街で、エディンバラから直行便のバスがありません。途中、スコットランド第四の都市ダンディーを経由します。

ダンディーは19世紀後半から20世紀前半までジュートという麻を中心とした繊維産業で栄えた街です。現在は衰退してしまいましたが、当時の様子を再現したVerdant Works(ヴァーダント・ワークス)という博物館があるので、行ってきました。
Verdant Works(ヴァーダント・ワークス)

Verdant Works(ヴァーダント・ワークス)

Verdant Works(ヴァーダント・ワークス)

Verdant Works(ヴァーダント・ワークス)

Verdant Works(ヴァーダント・ワークス)

Verdant Works(ヴァーダント・ワークス)

展示されている当時の機械はもとより、実はこの建物自体が100年前に繊維工場でした。なので、例えばこういう在籍札(?)のような当時の様子が伺えるものも残っています。
Verdant Works(ヴァーダント・ワークス)

さて、そんなヴァーダント・ワークスをあとに、ローカルバスに乗ってフォーファーに向かいます。
1時間弱で到着したフォーファーは、街の中心にいくつかお店がある、小さな住宅地です。
フォーファー

フォーファー

バス停から少し歩いて、目的のストラスモア社に到着。
ストラスモア(Strathmore woolen campany)
さっそくタータンのストックを見せてもらいました。ここには320ものデザインがあり、数が多すぎて、写真のようにハンドルを回すと移動する棚をわざわざオーダーで作って、ストック管理しているらしい。
ストラスモア(Strathmore woolen campany)

ストラスモア(Strathmore woolen campany)

ストックを見ながら、事前にメールでもやりとりしていたJonathanからいろんな話が聞けました。
以前の記事にも書いたとおり、タータンはデザインが登録制であり、スコットランドの由緒ある氏族(クラン)の名前が付けられていたりします。色々な資料を調べると、いくつかの氏族が使っていたタータンは特別で、その氏族にゆかりのない人々は着用できないと書かれています。しかしJonathanによると、現在はそのようなことはなく(企業やブランドがつくったデザインなどいくつか例外もあるが)、誰でも気兼ねなく着ることができるらしい。特にここのようなスコットランドの伝統的なタータンメーカーは、市場に出ると問題があるようなタータンはつくらないので、神経質になる必要はないと言われました。他にも歴史についてなどいろいろ貴重な話が聞けました。ちなみに彼は正装時はやっぱりタータンのキルトを着るらしい。

ネクタイ専門店TUNDRA(ツンドラ)が投稿いたしました。

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